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うぬぼれ

 

水仙(スイセン) ヒガンバナ科の球根植物。

 

日本スイセンをお正月に生けるお客様が多く、切り花としても人気です。

 

楚々とした佇まいからは想像できないくらい香りが強く、1本飾るだけでも甘い香りが部屋いっぱいに広がります。

 

花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」

 

 

水仙の花言葉「自己愛」は、ギリシャ神話に出てくる水面に移った自分の姿に恋い焦がれて亡くなっていった青年ナルキッソスの話に由来すると言われています。

 

金色の巻き毛に赤い唇を持つナルキッソスという青年は、人間の娘もニンフ(ギリシャ神話に登場する精霊や妖精のような存在)も恋するほどの美青年でした。水の精エコーがナルキッソスに恋焦がれましたが相手にされることはなく、傷心のまま姿を消してしまいました。その報いとしてナルキッソスは自分自身に恋をしてしまうように呪いをかけられてしまいます。

 

ナルキッソスが水を飲もうと泉に屈みこむと、そこには見たこともない美青年がいました。彼は水面に写る自分に恋い焦がれた結果、寝食も忘れて、とうとう亡くなってしまいます。翌日ナルキッソスがいた場所には泉を覗き込むように一輪の水仙が咲いていました。

 

水仙が水辺でうつむくように咲くのは、ナルキッソスのなごりとされています。

 

 

 

 

自分を好きになれなくて苦しむことって悲しい。

 

わざわざ嫌いなもの、醜いもので頭をいっぱいにする必要なんてない。

 

お気に入りをたくさん集めて、きれいなもの、自分を好きになれるものに囲まれていたい。

 

ちょっとうぬぼれるくらい許して、ね。